周辺には金峰山連峰の1つである、三の岳があります。その三の岳の中腹から麓まではなだらかな傾斜地になっており、この傾斜地には昭和30年代に開墾された吉次パイロットと呼ばれる熊本みかんの一大産地が広がっています。吉次園はその一帯に位置しています。また、隣接する玉東町には国内最後の内戦である「西南の役」の激戦地となった吉次峠があり、吉次園はここから名前を頂き1989年に創業しました。
当園からの眺めは、植木町内は隅々まで、また、晴れた日にはその奥に広がる雄大な阿蘇の外輪山までを臨むことができます。特に、空気が澄んでいる日には、噴火口から立ち上る煙を見ることもでき、大変清清しい気持ちになります。
エコファーマーとは?
エコファーマーとは、化学肥料、化学農薬の使用を減らし、環境に配慮した農業を行う農家を意味します。
エコファーマーとなるには、堆肥等の土づくりを基本として化学肥料、化学農薬の使用量を減らすための農業経営計画書を、県知事に申請し、認定を受けることが必要です。
当園では、「消費者にとって安心であり、環境にとっても安心である作物こそ、本当に安心できる作物と言えるのではないか」という考えの下、平成16年に、ぶどう、みかんにおいてエコファーマーの認定を受けました。
認定農業者とは?
認定農業者制度とは、「農業経営基盤強化促進法」に基づき、農業でがんばっていこうとする人が立てた計画を市町村が認定し、その計画の実現に向けた取り組みを、関係機関・団体が連携して支援していこうとする制度です。
「農業経営基盤強化促進法」は、簡単に言うと「安心して農地を貸せる仕組み」と「職業として成り立つ農業経営を育成する仕組み」を整備したものです。その中で「認定農業者制度」は、効率的で安定した農業経営を担う農業者を育成する手段として位置づけられています。
吉次園と致しましては、よりお客様に魅力的な商品作りを行うための経営環境づくりの一環として平成22年に申請、取得した次第です。
農薬について
当園では、畑内への除草剤は一切使用しておりません。
また、農薬に代わる忌避剤などを利用し、出来るかぎり農薬の使用を控えています。
具体的には、木酢液(200種以上の成分を含む)を10回以上使用するため、農薬も低濃度で使用できます。
しかし、果物は糖度が高く、野菜などに比べ無農薬で栽培するのは難しく、おいしい果物は病害虫の害を受けやすいという欠点もあります。
無農薬栽培では、病気や害虫が発生した際にも対処ができず、安定した品質を安定して供給することが非常に困難となります。
また、施設・忌避剤その他、無農薬栽培にするために、多くの費用がかかり、価格に転嫁せざるをえなくなります。
それでは、毎年当園の果物を楽しみにしていただいているお客様を裏切ることになりかねません。
このような理由から、当園の果物栽培では、最低限の病害虫の予防と治療を行っています。